なにわ風経営談義-会計② 利益とは一体なんやねん!の巻
- jey058
- 2020年8月11日
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更新日:2020年8月12日
株式会社なにわ工業(年商3億、従業員数12名 決算期12月)を経営する中小企業経営者なにわ太郎と同級生のなにわ工業顧問税務経営コンサルタント こんさる次郎の経営談義のはじまりはじまり
なにわ :「利益」とは一体全体どういうやつやねん どうして現金残と一致しないねん
こんさる:前回の借入金の返済のほかにあるのが、「発生」で認識するという考え方
なにわ :「はっせい??」
こんさる:収益や費用は現金の出し入れとは関係なく、発生=実現=確定した段階で認識
するんだ
なにわ :えらい損する気がする
こんさる:収益はね でも費用も請求された段階で費用なんだよ
なにわ :なるほどな まあ、筋は通ってオルな
こんさる:工事が終わりました→検品すみました→この段階で売上 品物注文しました→品物届きました→使いました→この段階で費用
なにわ :現金を貰った 現金払ったは関係ないんやな
こんさる:利益の計算上はね 現金残と利益金額の差が生じる大きな理由は3つあって、
前回の「借入の返済」と「発生=確定基準での計上」もう一つが減価償却費
なにわ :げんかしょうきゃくひ!! なんやそれ!
こんさる:例えば300万円のトラックを買ったらそのときに全額費用になるわけでは
ないんだ
なにわ :また、さっき言ったこととちゃうやん 届きました→使いました→この段階で
費用いうたやん
こんさる:それはそうなんだけど・・・例外があって・・・・・例えばこう考えてみて
太郎は今度新たにが運送業を始めました 300万円のトラック5台を購入して
毎期500万円の利益が出ました
太郎の考えでこの場合の毎期の損益をみると・・・・・ 1年目 500万円-(300万円x5台)=△1,000万円
2年目 500万円
3年目 500万円 4年目 500万円
5年目 500万円 こうすると同じように利益は出しているのに初年度は大きな赤字になって
しまう 実態を反映してないと思わない
なにわ :初年度は設備投資したんやから赤字でも仕方ないやろ
こんさる:でも5年間収益力は変わらないんだから同じ数字が並ぶようにした方が良いよね
なにわ :まあそれもそうや
こんさる:そこでトラックが仮に5年間使えると仮定して「毎年300万円ずつ費用化して
いきましょう!」というのが減価償却という考え方なんだ そうすると
1年目 500万円-300万円=200万円
2年目 500万円-300万円=200万円
3年目 500万円-300万円=200万円
4年目 500万円-300万円=200万円 5年目 500万円-300万円=200万円
この方が「適切」だと思わない!?
なにわ :まあ確かにな
こんさる:太郎の会社の規模ぐらいだと現金と利益の際はこの以上三点に限ると言っても
過言ではない
なにわ :そやけどやっぱり現金残=利益の方が簡単で納得できるで
こんさる:そういう時期もあった 会計が始まったばかりの中世では
なにわ :世の中だんだん複雑になったんや
こんさる:残念ながらね
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